竹千代と出会った時の話

肝心な竹千代との出会いの瞬間について書きそびれていたので、今日はそのことを書きます。

新しいインコを飼うと決めた理由

コザクラインコのしじみを落鳥させてしまったまさにその瞬間、玄関のチャイムがなりました。チャイムを鳴らしたのは宅配便業者の方で、そんな劇的なタイミングで、数日前にしじみの為にネットで注文した餌やおもちゃが届いてしまったのです。おもちゃの中には、インコおもちゃ界のアイドルとも呼ばれる(我が家でだけ?)ゴーペン先生こと「ゴーゴーペンギン」も入っていました。しじみの亡骸と、未開封のおもちゃたち。私はそれを「無駄にしたくない」と思いました。

「こんぱまる」を選んだ理由

竹千代とは、「こんぱまる」さんというインコ・オウムの専門店で出会いました。

しじみをお迎えしたお店は、ペットショップというより一昔前の漫画に出てきそうな「鳥屋」という感じの昔ながらのところで、過保護過ぎない飼育環境が逆に良いかなと思っていたのですが、冷静に考えると色々な面で「時代に合っていない」ということが分かりました。

しじみの経験も踏まえて、竹千代をお迎えする前に春じまと私が決めていたことは、

  • すでに挿し餌を卒業した中雛を飼うこと
  • しっかりと足の状態を観察すること

でした。そして、毎日のようにインコ・オウムを取り扱っているペットショップやブリーダー情報を探しまくり、生体検査やDNA検査済みの鳥たちを販売しており、価格も含めた情報をホームページに開示している「こんぱまる」さんなら信頼できそうだと思い、いつか飼う時のための下見としてお店に行ってみることにしました。

まずは下見に行ってみた

私たちが向かった店舗は古いビルの2階にあり、ドアを開けると元気な鳥たちの鳴き声が聞こえてきました。とりわけお喋り上手だったのが九官鳥のキューちゃん。「こんにちは!」、「かわいいね!」とまるで人間のような声でお迎えしてくれました。

店内には文鳥からルリコンゴウまで、たくさんの鳥たちがいました。個体が大きくなればなるほど人懐こいようで、キバタンなんかはカゴの外に手を出して春じまさんの指をニギニギしていました。一番懐っこいのはシロハラインコで、カゴの外に立っただけでゴロ〜ンと床に横になり、「お腹掻いて!」とアピールしてきました。(いつかシロハラやオウムも飼いたいです。ハァハァ)

そして、お店のホームページを見て気になっていたオスのウロコインコを発見。やっぱり写真で見るより実物の方が何倍も可愛いくて、あくまでも「下見」をしにきたはずなのに…一旦お店を後にして、近くにあった中華料理屋で刀削麺を食べながら会議を開くことにしました。明らかに「レンジでチンしただろろ!」状態の炒飯を尻目に、私たちの会議は割とすぐに終了。結論は「あの子を飼おう」という予想通りの結果になりました。

竹千代との出会いは突然に…

再びお店に出戻り、気になっていたあの子を見せてもらうことに。すると、「人慣れしていない子なので、これから手乗りにするにはとても時間がかかるかもしれない」と店員さん。試しにカゴを下ろしてもらい手を近づけてみると…サササササと、カゴの端に逃げてしまう。確かにこれは難しそうだと判断し、諦めることにしました。肩を落とす私たちを不憫に思ったのか、店員さんはまだプラケースに入っている中雛の「ワキコガネイロウロコインコ」のメスを見せてくれました。そうです、この子こそが後に「竹千代」として我が家にやってくることになる一羽のインコだったのでした。

手の平に乗せてもらった竹千代は目がクリッと大きくて、「ギャビギャビ」と鳴くダミ声が可愛かったです。ウロコインコってもっと大きいと思っていたけど、まだ1歳未満だからなのか、かなり小ぶりに見えました。予想外の出会いに戸惑いながらも心惹かれてしまう私たち…。

春じま「どうしよう?」

春子「どうする?」

のやり取りを繰り返しました。

というのも、ホームページで目をつけていた子は成鳥だったため、手乗りになる可能性の高い中雛の方がもちろん生体価格も倍以上に高くなってしまいます。また、本来はオスを欲しいと思っていたことも相まって、私たちの静かな葛藤タイムは始まってしまったのでした。

そこから数十分が経過し、「他の人に飼われたくない!」という思いが強くなり、お迎えするという決断に至りました。そして、「長い目で見た時にペレット食に切り替えておいたほうが良い」という店員さんのアドバイスに従い、ペレットトレーニングの期間として最長2週間程お店で預かってもらってからお迎えすることになりました。

トレーニングのために、今まで入っていたプラスチックケースから小さめのケージにお引越しした竹千代に「頑張ってね!」と伝え、お店を後にしました。

こうして、あくまで下見として行っただけなのに、案の定お迎えにまで至ってしまった私たち。思い返せば実家で2匹目のゴールデン・レトリバーを飼った時も同じような経緯で、急遽コンビニにお金をおろしに行く母の姿を思い出したのでした。血は争えないなぁ…。

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